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『世界一の生産性バカが1年間、命がけで試してわかった25のこと』

『世界一の生産性バカが1年間、命がけで試してわかった25のこと』


クリス・ベイリー TAC出版
 
タイトルから想像するに、いわゆるライフハックのためにエキセントリックにいろんなツールを使ってみた!みたいな体験記か?
しかし読んでみると、生産性を上げるためのノウハウがつまった、まっとうな本でした。
原題は『THE PRODUCTIVITY PROJECT:Accomplishing More by Managing Your Time,Attention,and Energy』 ですから『生産性プロジェクト 時間、集中力、活力をもっとうまくコントロールするために』くらいの感じ。
とても普通ですね。

著者は高校生のときにデビット・アレン『はじめてのGTD ストレスフリーの整理術』 を読み、それ以来「生産性にとりつかれ」、大学卒業後AYOP(A Year Of Productivity)という名前のプロジェクトをスタートさせます。
(ちなみにアレンの本は、私も10年くらい前に読んで、はまりました)

 

はじめてのGTD ストレスフリーの整理術

はじめてのGTD ストレスフリーの整理術

 

 

AYOPの内容はいたって単純。丸々一年間、生産性について何でも貪欲に取り入れて、自分のウェブサイト〈

A Life of Productivity

〉に知り得たことを書きこむ。AYOPの三百六十五日間で次のことを行った。
・生産性に関する書籍や学術誌の記事を片っぱしから読んだ。名の知れた研究は深く掘り下げた。
・生産性の専門家に取材し、彼らがどのように生産的な毎日を送っているか確かめてみた。
・生産性に関する実験をできるだけ多く行なった。自分が実験台になって本当に役立つか調べてみた。

その結果がこの本というわけです。
基本的にデビッド・アレンを踏襲していますが、原題のとおり、時間管理だけではなく、自分の集中力や活力を上手にコントロールすることで生産性が上がるということに力点が置かれています。

ベイリーさんは、仕事をつい先延ばししてしまうことについて、おもしろい考え方をします。

僕らは未来の自分を他人とみなしがちだ。本当は自分の問題なのに、他人に渡すように未来の自分に仕事を渡す。結果、仕事を先延ばしするようになる。未来の自分に押し付けると言うわけだ。

未来の自分に親近感を持っていないから押し付けてしまう。
なるほど。
で、どうすればいいかというと、この本の基本の考え方のひとつである〈三の法則〉を用います。
〈三の法則〉とはこのようなものです。

・一日の初めに自問する。”一日の終わりに達成していたい三つのことは何か?”それから、その三つを書きとめる。
・毎週、週のはじめに同じことをする。
・その日、その週は書きとめた三つのことに焦点を当てる。

未来の自分が達成していたいことを書きとめることで未来の自分とつながろう、という提案です。
なかなかいいかも。
ベイリーさんは実際にto-doリストの一番上にその日とその週の三つの目標を目立つように載せているそうです。

頭のなかを整理するためのリスト(「プロジェクトリスト」「To-doリスト」「悩みごとリスト」)の作り方は具体的で参考になりました。
また、瞑想や食事、運動の分野にまで視野を広げて、生産性を上げる方法を提案します。

生産性向上にどっぷり浸かったベイリーさんは最後にこう言います。

人間関係が目的と意味を与えてくれる。周りの人たちがいなければ生産性なんてまるで意味がない。

 

生産性は幸せにつながる道じゃない。幸せになることが生産的になる鍵なのだ。自分にやさしくなればなるほど、あなたは生産的になり、生産的になるほど自分にやさしくなれる。

 

 私自身は現在お休み中で生産性ゼロなのですが、社会復帰後の自分がどうしていけばいいか、ちょっとした指針を与えてくれる本でした。

 

世界一の生産性バカが1年間、命がけで試してわかった25のこと (T's BUSINESS DESIGN)

世界一の生産性バカが1年間、命がけで試してわかった25のこと (T's BUSINESS DESIGN)